武術太極拳全国大会

昨年秋に開催された北海道武術太極拳連盟交流大会にて楊式太極拳1位と男子最優秀賞を受賞いたしました。澤谷老師には惜しみなく然るべき熱いご指導を賜り大変感謝しております。この場をかりてお礼申し上げます。

本年夏に東京での全国大会に向けて稽古を続けています。鍼灸と同じく奥が深いものです。

好久没见了!

先日久しぶりに鍼灸の師である吉川正子先生とお会いし食事をともにしました。3年ほどお会いしておりませんでしたがお元気そうでなによりです。先生には鍼灸を通じて東洋医学の素晴らしさとおもしろさを教えていただきました。いまなお治療の現場に立たれ患者さんと向き合いながら鍼灸の深みを学ばれる態度には頭が下がりました。すこしでも近づいてゆきたいです。

そういえば

なにごともはじめはぎこちなく、ごつごつとした岩のようなものですが、すこしづついびつな角をけずってゆくといずれきれいなまるいものになってゆきます。人間関係もそうですし、太極拳の動きもそのようなものだと思うのです。はじめたころは、トゲトゲしくギクシャクしフラフラしますが、だんだんと不自然な力がむけてきて、自然な動きに近づいてゆきます。また、心もおなじでトゲトゲした感情も温和でまるい心になってゆきます。この心身の変化に気づくことが大切でしばらく続けていると、そういえば、最近腰いたくないなとか喧嘩しなくなったなとかいろいろと気づくことになります。とはいえ、それが太極拳だけのおかげであるというわけではないでしょうが、そのおかげであると思っておいたほうが稽古にはげみがついてくるでしょう。また、わたしの場合は太極拳ではありますが、それぞれご自身が好きで取り組まれておられることを続けてゆくことも同じようなことだと思うのです。鍼灸の治療においても、まったく同じことです。初診の患者さんの身心は、こりや痛みやしびれやむくみや怒りや不安といろいろといびつな角がたくさんあります。それらを時間をかけてひとつづつ角を取りのぞき、滞りのない丸いしなやかな身心へと変えてゆきます。年月はかかります、かけたようがよいのです。いっときの痛みを取り除くのも治療のひとつですが、めざすわたしの鍼灸の治療とはもっと本質的な身心への響きです。

精とは、東洋医学のひとつの概念です。ですから、からだを切っても開いてもみることはできません。精には、先天の精と後天の精があります。先天とは、うまれたとき両親からそれぞれ50%づつ受け継いだ精のことで、丹田に宿る元の気つまり「元気」のことであり「精力」です。後天とは、自分自身で食べ物や呼吸によって得られる精のこと。先天の精は、増えることがありません。生まれたときが100だとすると、それを使い果たしたときが死です。逆に後天は、飲食呼吸によって生きるごとに増強してゆきます。では、長生きするためにはどうすればよいでしょうか?ひとつに、先天の精をできるだけつかわないことです。それは、例えるならば、炎をあげて薪を燃焼させるのではなく、炭火のようにしんしんと熱を発するようにです。ただ火を消してはいけません、冷えて死んでしまいます。いつでも空気をおくると炎を起こせる状態をいつも保っていくのです。血気あふれる若いころに激しいスポーツや恋愛で精気をつかいすぎてしまうと短命になってしまうというのです。もひとつは、後天の精である飲食呼吸をしっかりと得ることです。暴飲暴食、偏食などなどとても大切であるのはこのためです。では、太極拳では、この精の概念と密接な関係があります。呼吸ごとに丹田で気をおくり精を満たしてゆきます。老化にともない筋肉や神経は弱ってゆくのが自然です。されど、年を重ねるごとに精は満たされゆきます。80歳をすぎても元気な太極拳愛好家がたくさんおられます。ただ、一日で成し得ることではなく、長年日々の修練が絶対に必要です。こうしていつまでも老いず若く元気でいられるように中国では古代より気功や太極拳をされ続けているのです。

功夫

いっぱんに中国武術のことをカンフーとよばれていますが、本質はちがいます。長い時間をかけてたゆまず日々修練を積みかさねる人、あるいは、それによって体得された力のことが功夫(カンフー)の本質です。とくに武術修行の修行だけが功夫ではなく、書やスポーツ、音楽、舞踊、芸術、写真、料理、医学、教育、建築などあらゆる分野においても功夫がどれだけあるかが大切なところなのです。なかでも、中国伝来の「道」がつく茶道、香道、華道、武道などは根深く功夫に重きを置いています。相手との勝負ではなく、自分自身との問答でありますから。長い時間をかけることでますますその芸や術に深みと磨きをかけてゆきます。そんな簡単には体得し得ることではありません。去年より今年、先月より今月、昨日より今日、さっきより今、自分を成長させていき続けていくことが功夫です。道中いろいろとありますが、ありがたいことに生涯かけて功夫できる太極拳や鍼灸と出逢えたことにたいへん幸せを感じます。

6分43秒

函館太極拳研究会支部交流会で楊式太極拳の表演を無事終えてきました。この6分43秒にどれだけの稽古を重ねてきたことかと思うと涙がこぼれまし た。100名以上の太極拳同志の前での表演でした。いつも通りにするだけ「平常心」、恥ずかしながら途中見事に崩れてしまいました。心と身体、上と下、内 と外、つながらずばらばらになり足元が微かに振るえだし、よたつく始末です。まだまだまだです。もっと稽古の質を変えていかないといけないと痛感しました。共に表演したひろこさんはいつになく落ち着いた表演でした。やはり、女性のほうが肝が座っているのでしょう。

 

各支部の皆さんが普段取り組まれておられる陳式、楊式、剣、扇、香功などさまざまな太極拳の表演を拝見いたしました。80歳くらいの女性が綺麗な表演服に身をつつみ一生懸命24式を表演されておられる姿が印象的でした。身体がなかなかうまくいうことをきかないけれどもお稽古を重ねておられることがわかる立派な表演でした。

わたしが80歳になった時どんな太極拳をしているのだろうかと想いにふけりました

太極拳の表演

いよいよ一週間後になりましたが、4月17日、函館太極拳研究会での支部交流会で楊式太極拳の表演をします。函館まで通い、みっちり稽古をつけてもらいながら、なんとかすこし楊式らしくなってきたところですが、なんど稽古しても満足できないままであります。しかし、稽古をするごとに「気づき」があり、それを試して、また稽古。その連続です。自然に立つことの難しさを痛感しております。

玉峰寺の書道塾

玉峰寺は寺子屋として地元のこどもたちに書道塾をされておられます。町の大半のこどもたちがここに集い、お寺という場で書道を通じて常識や礼儀作法、道徳などを身につけています。正しいお寺のありかたであり、住職には頭がさがります。その書道塾の開講式で「太極拳に挑戦!」することになりました。

 

日時 2016年4月9日 午后1時より

もうしあわせ

ながい冬からようやく春が訪れるこのころ、いつも不思議におもうことがある。それは、まるでもうしあわせたかのように、根っこがつながっていないのに同じ植物たちがいっせいに芽吹きはじめることです。大自然の偉大な働きにほかならないのです。人間のなかにもこの大自然の働きがあることを「天人合一」といい、その自然の摂理に身をまかせておけばよいものの、不自然な行い、睡眠や食事をしていると病になると考えられています。確かに、この時期は、眠りから覚め芽生えるときです。私の中にも一気になにか新しいことをはじめてみようとする気力が湧き上がっていることを感じます。素直にこの感情に身をゆだねてみることにします。

ほこり

目にみえないささいなほこりは、いつの間にか蓄積されてよごみとなります。いちにち一回でも窓をひらき新鮮な空気を取り入れ、ほこりをはたいておくといつもきれいな場となります。私は、気功を毎日することで、身体のほこりをはらっています。それでも、ストレスや疲れがたまってくると、はらいきれないほこりが悪さして体調を崩してしまいます。もっとシンプルで効能高い功法を練ってゆかねばならんなと思う、きょうこのごろです。

気づき

自分の心の状態と暮らす場の状態はどこか似通っているように、いつも思うのです。心にゆとりがなくバタバタしておりますと、部屋もバタバタと散らかります。思い切ってずっと大切にしていた物や、いつか使うときがくるだろうと思っていた物を処分すると、すっきりします。なにか思い込んでいる「こだわり」を捨て去ることは、自分を捨てるような気がして怖かったのですが新しい変化がすぐに舞いこんでくるもので、おそらく、どれだけ変化したとしても生まれ持った性分だけは変わらないのならば、恐れずあらゆることを受け入れ受け流しながら変化し続けることを楽しむほうがよっぽど自分らしいなと、気がついたのです。

Try something new for 30 days

あるときTEDで「try something new 30 days」を聞いた。彼は、なにか小さなチャレンジを試しに30日間だけ続けて見よう! そすれば予期しない未来が開けるよ! っとプレゼンしていた。なんだかハッとするような感覚になりました。そこで私は、英語を勉強してみることにしたのです。すると、確かにいままで考えたことのないことに興味がわいてきて、世界が広がりました。治療カルテを英語でつくり直してみたり、オーストラリアの方に英語で太極拳を教えてみたり、日常の暮らしのなかで目にすることを英語におきかえてみたり。このことを話した方は、毎日いままで作ったことのない料理を一品つくる!ことをはじめたそうです。

人生を変えるきっかけになるかもしれませんので、是非ご覧になってみてください。

https://www.ted.com/talks/matt_cutts_try_something_new_for_30_days?language=ja

 

師走

今年もまもなく終わり、また新たな一年が始まろうとしています。この一年は、静かな年でした。新しいことにいくつかとりくみはじめました。大騒ぎすることなくひとつひとつできるだけ丁寧に心掛けました。来年は、猿の年。すこしシャキシャキと動いてみようかな。みなさん、よいお年をお迎えくださいませ。

足ることを知りて

夏以来このブログの更新をしていませんでした。この間、いろいろな変化があり、書き記そうとおもいつつもいたらないまま冬になってしまいました。蘭越という町を選択し移り住んでから3年たちました。思えば想像以上に暮らす環境というものが大切であることを感じています。こうして自然の中におりますと、欲という感情が薄れてくるようです。薄れるというか、欲することがしぼられてくる。街中にいると、あれ買え、これ安いぞと広告に満ち溢れています。無駄なことには迷わされず目を向けず、ほんとうに今すべきことをする。そのためには、静かなところに身をおくことが私にとってはよいようです。老子の名言「足ることを知りて」の意味がすこしだけわかるようになってきました。

自然と不自然

この違いは、治癒力があるかいなかではなかろうか。自然のものは、自ら再生し成長を続けます。不自然なものは、成長せず老朽します。例えば、車のタイヤは数年で擦り減って終わりですが、ひとの足は怪我をしたり痛めたりしながら一生つかえます。あたりまえのようですが、すごいことだと思うのです。100年も毎日走行しても、擦り減っても再生され、パンクしてもしばらくすると治っているようなタイヤなどありえないでしょう。自然で生きてるものにだけ与えられた奇跡の力が、自然治癒力です。

治癒する時間

なにか、痛みや痺れや腫れや痒みなどの症状がでてくる。また、健康診断でひっかかる。氷山の一角といいますが、ほんのささいな症状でも長年のなにかの生活習慣の積み重ねでようやく目にみえる症状として身体がメッセージを送ってきてくれたのです。お腹が痛くなるという症状がおこるからトイレへ向かうのです。痛くならなかったら大変です。
こう考えます。「でてきた症状を治癒する時間は、引き起こされた時間と同じだけかかる。」
40年かけて蓄積された高血圧を1日で治癒されることは不可能です。これから40年かけて治癒させていきましょう。ただ、それをどうやって治癒させてゆくかが一番大切なところです。薬を飲んで40年かかるところを20年にするのもひとつでしょう。でも20年も飲み続けなければなりません。この機会に、新たになにかをはじめるのではなく、いまの生活習慣のなかで身心に害しているだろうと思われる「なにか」を排除することからはじめてみるとよいと思います。そすると自然と新たになにかがはじまりますから。私は、いままで不健康なことしかしておりませんでしたので、排除することばかりです。まだまた毒が抜けきりません。でも、このことに気がついてよかったといつも思います。

滴水穿石

  1. 雨だれがぽったんぽったんと石に滴り、いづれ窪み穴を開ける様を表現した中国の諺。
  2. 微力ながらも毎日毎日すこしづつでもたゆまず続ければいづれ成熟する、という意味です。太極拳の師が教えてくださりました。まだまだ長い道のりですがワクワクしてなりません。これを道(tao)と称するのでしょう。

病の敵

ひと昔前、死因の病気は、肺炎や結核などウイルスや細菌が原因で引き起こる伝染性の病気が主でした。原因がはっきりしていてそれらを排除すれば病から解放されました。現代科学医学の進歩は、素晴らしいものです。そのおかげで寿命も延びました。
さて、今の死因の病気は、心臓病やガンや脳卒中などです。これらの病気には昔と違い原因であるウイルスや細菌などの敵が存在しません。前駆症状として、高血圧や肥満や糖尿などがありますが原因ではありません。生まれてからいままで、どのように生きてきたか?ここに原因があると思うのです。なにを好んで食べてきたか、どこで暮らしてきたか、どんな仕事をしてきたか、どんな人間関係を築いてきたか、なにを嫌ってきたか、どんな運動をしてきたか。それら日々毎日の暮らしのなかで自分の心が決めてきたことの積み重ねです。生活の習慣、ライフスタイルです。
どれだけよいライフスタイルをしてもいずれ寿命がきます。病で苦しみながらよりも、朽ち果てるように尽きたいものです。
私は、流れることを意識するようにしてからずいぶんいろいろと変化してきました。まずは、受け入れて、いらないものは流し、いるものとはともに流れてゆく。若いころは、ふらふらとどこでも流れていましたので。

防腐剤

これを食品に添加すると、腐らずに保存できる。せっかくつくったものがすぐに腐るようではいろいろと不都合なことがあり、いまではほとんどの食品には添加されています。これが身体のなかでどのように作用するかといいますと、食べたものが大腸菌によって腐熟されづらくなるのです。大腸の働きは、脳と同様にまだまだ解明されていないのですが、ただ食べものを便にしてゆくだけでなく、免疫や生命維持に関して重要な働きをしているのではないかと研究されているところです。できるだけ新鮮なものを新鮮なうちに食べた方がよろしいでしょう。できるだけ賞味期限の短い食品を選びましょう。

マイナス思考

呼吸において大事なのは、吸うことよりも吐くことです。吐き出すから入ってくるのです。入ってくるから出るのではありません。食事も同じです。排泄するから食べれるのです。食べるから排泄するのではありません。便秘しているのにたくさん食べるのは、詰まった配管に水を流すようなものです。まずは出すことが大事なのです。これを、マイナス思考と言っています。休むから動けるのです。夜に寝るから日中働けるのです。捨てるから新しいことが始まるのです。なにか答えがでなかったり先がみえなかったり悩んでいるならば、それはさておき、いらなくなったものを処分したり、いつもあたりまえにしている生活習慣をかえたりやめたりしてみると、ゆとりができますので新しい出逢いや気づきがあらわれてくるものです。すこし考えてみてください、いらないことやものありませんか?溜め込んでるこころのもやもやありませんか?
目に見える、見えやすいものを陽だとすると、陰はその裏で見えないところで働いてくれてます。この陰と陽があるということを知り、バランスをとるように心がけるのです。互いに争うのではなく、調和です。

医食同源

一日三食の食事こそ、病気を予防し健康の源であります。ひとの身体は、すべて食べ物からできあがるのですから。食べ物には栄養が含まれています。そのことを知りながら食べるとまたひとつ食事の楽しみが増えることでしょう。ひとつ今が旬のアスパラについてお知らせします。効能は、高血圧や動脈硬化に効果があります。根や茎にアスパラギンを含み、これは体内でアスパラギン酸というアミノ酸に変わり、血圧を下げ、末梢血管を拡張し、心臓の収縮を増強し、心拍数を減らし、尿量を増加させます。また、アスパラを乾燥させたものを乳腺がんの予防に利用されたりしています。これらは、食べてすぐに効果があるわけではないですが、身体のことを気づかいながら自然の恵みに感謝しつついただく心が芽生えると、自然の治癒力がさらに働いてくれるでしょう。ひと粒の薬より日々の食事と運動こそ大切なのです。そう思うのです。

ヒトのからだ

知れば知るほど、ヒトのからだは巧妙にできている。いまの科学技術をもって解明されていることなど、ほんの氷山の一角にすぎないでしょう。からだの中でおこっている現象をミクロに細分化しようとする現代医学も大切です。しかし、マクロに視野を広げ、ヒトは宇宙や自然の一部であるという視点をもつことも大切だと思うのです。ヒトが機械であるならば、車同様に壊れた部品を探しだし修理すればよいけれど、そんなことではない。ヒトのからだの中では、生まれてから死ぬまで自らの力で破壊と再生を繰り返し生命を維持している。機械ならば、5年や10年で壊れたり交換したりせねばならんでしょう。心があること、自然と関わりながら生きていることは、なにもヒトだけのことではなくてすべての生命にあること。 
近ごろ、このようなことをよーく考えるようになりました。

脳腸相関

脳と腸が互いに関係しあっているということを脳腸相関といいます。頭蓋骨のなかに大脳と小脳があり、骨盤のなかに大腸と小腸がありますが、機能は違うもののモヤモヤと形がにています。わたしは、とある仮説をたてていつもの治療において患者さんの身体をみています。それは、「経絡」という目にみえない東洋医学特有のエネルギーの流れについて、本当にそれが存在するのか?いつも疑問に思うわけなのですが、確かにその経絡上にあるツボへの鍼などの刺激により身体が変化する事実と身体に反応している部位と臓腑との関係がおおまかに合致することが多々あります。はたして経絡とはいかなるものなのか?それは、神さまの実在を証明するかのような無理難題なことなのでしょう。目にみえなくとも、「ある」ということを信じているだけでよいのかもしれません。わたしの仮説とは、脳は目にみえない思考を消化し、目にみえる神経を通じて全身に働きかけ、腸は目にみえる食べ物を消化し、目にみえない経絡を通じて働きかけるということです。まさに陰陽論です。その腸に相当するのが「丹田」と呼ばれる精の貯蔵庫です。現在、伝承されている14経絡の模式図では主として人体の縦方向の上から下へまたは下から上へと流れがある訳ですが、そこには中心が存在してません。ですから、丹田を中心に上下の末端へと流れる流中を想像しているのです。すこし専門的な話ですが、興味ある方があればご意見くださいませ。

話を戻します、つまり、腸を元気にすると脳が元気になる、ということです。いろいろとさまざまな症状がでてきますが、その症状をいちいち追いかけるのではなく、根本の腸(丹田)を整え元気にさせることが一番大事なことではないかと思うのです。特に脳の精神疾患のおもちのかたは腸を整えることに精進されるとよいと思います。理想のおなかは、つきたてのお餅のような赤子のおなかです。ぷーっと膨れていて温かくて柔らかく押すと中からグーっと跳ねかえされるような抵抗感があるおなかです。押して痛かったり深いところに硬いものがあるおなかは注意です。

太極拳の効能

こどものころ、野山をかけまわり、飛んだり跳ねたり、よじ登ったり、走ったり転んだり、身体全身でさまざまな動きをします。動物も同じくです。さて、大人になった今、日々の生活のなかでどのような動きをしていますか?
歩く、座る、運転する、パソコン....仕事や生活環境にもよりますが、偏った動作に限られがちです。私も以前、一日の大半をパソコンと向き合う生活をしておりましたが、肩こり腰痛や不眠などで大変でした。
太極拳や気功では、地味ではありますが身体全身の関節をゆるめ、最大限の可動範囲まであらゆる動作を行います。ですから日常生活の動作がとても楽になります。肩こりや腰痛に悩む方がとても多いです。共通していることは、身体が硬いことです。力をぬいて強張らず柔軟な身体をつくりましょう。とにかく楽になりますから。

ねむり

どれだけ疲れていても、朝目覚めると疲れがとれています。不十分な睡眠は翌日まで疲れを引きずります。ねむりは癒しの極みです。5分間のねむりを日常に取り入れています。いつでもどこでもさっとねむります。ヨガではしかばねのポーズと呼びますが、とてもよい習慣となっています。全身の緊張をとり静かに目を閉じます。ぜひ、おすすめします。

耳を澄ます

朝起きると、森は雪で覆われて白銀の世界に。風はなく、しんしんと綿のような雪が舞う。私の大好きな北の冬。清い空気をまず身体に与え深呼吸する。私の中で生きている小さな細胞ひとつひとつが目覚め喜んているのがわかる。耳を澄ますと、遠くでアカゲラが幹をコンコンとくちばしで打ち付けている音が聞こえる。静寂とはこういう世界なんだなと。いままでずいぶん雑音や無駄なものに埋れて生きてきたなと感じた。星野道夫さんの言葉を思い出す。「欲しいものと必要なものとの距離を限りなくゼロに近づけたい。」と。もっとシンプルに生きてゆきたいな。

不調の原因

病気にはいたらないけれどいろいろでてくる不調には、必ず原因があります。それは、症状として現れるずっと前から暮らしの中でのちょっとしたクセの蓄積かもしれません。
噛むのはいつも右、かばんは左肩にかける、ほとんど噛まずに飲みこむ、緊張する、入浴時間、食事の質や量、歩き方、睡眠のこと、人間関係、塩や砂糖の量などなど。
すぐに効果がでるインスタント健康法に飛びつくよりも、まず、自分のクセを知り悪いクセを正し、良いクセを伸ばしてみましょう。自分自身に耳を傾けるよい機会になります。
されど、なかなかできないものです。
だから、私たちはときおり思い切って暮らしの場をかえます。

自然療法の会

高倉健さんが、自然農法にとりくむニンニク会社のCMでこんな名言を残されました。

 

農薬は使わない。その分、汗を流せばいい。どれだけがんばったかは、獲れたニンニクが教えてくれる。

 

私、大賛成です。健さん、よくぞ言ってくれたと拍手しました。現代医学において、薬に依存しすぎているのが現状です。高齢者になりますと、様々な身体の不調がでてきます。その症状を追いかけて病院の細分化された科にお伺いをかけるごとに薬を処方され、気が付けば何種類もの薬を毎日飲んでおられる方が非常に多いです。

自然農法に例えると、害虫がついてこまるからとこの農薬を、雑草が生えないようにするにはこの農薬を、ぐんぐん成長させるにはこの農薬を、見栄えをよくするにはこの農薬を....。

薬は、いざをいうときには飲む必要がありますが。自分でなんとかできることならば飲まないほうが良いというのが私の見解です。なぜなら、一度土に農薬をいれてしまった畑をもとにもどすのに何年もかかるように、人間も同様一度薬に慣れてしまった身心をもとにもどすのに何年もかかるのです。なにより思わぬ副作用に苦しめれておられる方を多くみてきましたから。

自然療法の会では、自分でなんとかできるように、運動したり、呼吸法、ツボやマッサージなどさまざまなことを共に学びあえるような活動をしてゆきます。はやく抜け出しましょう。

ヤコブの梯子の天使たちが運んできてくれたお話

とうとう、パートナーの久佳さんが一冊の本を書き上げました。彼女との暮らしは、日々ARTに満ちています。あらゆる暮らしの中に起こる選択を自然との共存することをふまえて決められます。私にはおよばぬ感性の持ち主です。ぜひ、彼女の感性にふれてみてください。

電子書籍で購読できます。http://p.booklog.jp/book/91767/read

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原発

ヒトは電気が無くても大変不便だけれど、生きれる。だけど、水や空気や植物や動物がいなければ生きることができない。ヒトも大自然の一部にすぎないのだから。どうしてこんなことがわらかないのだろうか?
蘭越には、「原発をもう一度考える会」があります。11月29日に川原茂雄さんの講演会があります。ご縁がありチラシをデザインしました。原発のこと、もう一度真剣に考えたほうがよいと思います。

蘭越作家デビュープロジェクト

蘭越には、おもしろい議員さんがいます。彼と話しをしてますとなんだか愉快な気分になります。そんな彼がはじめた「まちづくり」。電子書籍をつかい、まちじゅう作家だらけにしよう!という試み。すでに60人ほど作家さんになったそうです。私は、このプロジェクトをデザインで協力しています。

筋肉を鍛える

身体には、大きく分けて3つの種類の筋肉があります。ひとつは、骨格筋。俗にいう筋肉。身体の外側にあり手や足や首などを動かす筋肉で意識的に動かすことができる筋肉です。ふたつめは、内臓筋と呼ばれ意識的には動かすことのできない筋肉です。胃や腸などの消化管や、膀胱や子宮や肛門、瞳孔、血管にもあります。もうひとつは、心筋とよばれる心臓を動かす筋肉です。これも無意識に働きます。

骨格筋を鍛えるには腹筋や腕立てふせなどで筋トレをします。では、内臓筋を鍛えるにはどうすればよいのでしょうか? ここが問題なのです! いくらゆうゆうと筋肉がしっかりしているようにみえても、内の筋肉が弱いようではいけません。物を消化し吸収し栄養と変え、全身に配分し、不要なものを排出するといった内の機能がしっかりしていて健康な心身がつくられます。


内臓筋の鍛え方は、なにもしないことです。


意識的になにかをしようとしないときに内臓筋が働くのです。寝ているとき、くつろいでいるとき、ぼーーーっとしているときなどに内臓筋が働き消化活動をはじめ、解毒や排出をはじめます。このような時間を日常の暮らしのなかですこし意識的に取り入れてみてください。いろいろなことが変化してきますから。ただ、ずーーっとぼーーーっとしていてはだめですよ。やるときは、やる!っといった集中力も大切です。

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表演

蘭越の健康ふれあい祭りで久しぶりに太極拳の表演をしました。どれくらい久しぶりかといいますと、5年ぶりになります。以前は、ことあるごとに人前にでておりましたが、人様に教えるようになりましてからは、教えた方と表演するまで自粛しておりました。道家八段錦、武当六式太極拳、24式太極拳、推手、散手を30分にわたり表演させていただきました。5年かかりましたが立派に演じられました。

神水

一、自ら活動して、他を働かしむるは水なり。
二、常に自ら進路を求めて止まざるは水なり。
三、自ら清くして他の汚水を洗い清濁併せ容るるの量あるは水なり。
四、障害に逢い激しくその勢力を百倍するは水なり。
五、洋々として大洋を充たし、発して蒸気となり、雲と変し、霧と化し、凝っては玲ろうたる境となる。而もその性を失わざるは水なり。

貴船神社

秋の食養生

秋です。食欲の秋、芸術の秋とよばれるように実りや精神的に充実される季節です。春の芽生えから、夏の成長を終え、実をつくります。身体においても、夏の陽の気から陰の気が入りはじめ冬にむけて内に内にと収めてゆきます。いまから何かを始めようとせず、じっくりとしてきたことを深めるほうが自然です。
 秋は、肺の気が高まります。高まるとは、弱くなりやすいので傷つかぬよう働きを高めるといったところでしょうか。空気は乾燥しますので、咳や痰など気管支に支障がおこります。食の養生としては、肺に潤いを与える「梨」、機能をたかめる辛いもの「葱、ニンニク、生姜、ニラ」を適度に食べましょう。また、冬に備えて免疫を高めるには、「きのこ」です。あとは、地元で収穫される実りをたくさん食べてください。

三宝「精・気・神」

こと中国では、万物は、精気神の三者によって形成されていると考えます。これを三宝といいます。精とは、目に見える物質。神とは、意識の働き。気とは、精と神をつなぎ自由に変容するエネルギーを指します。
車で例えると、精は、ボディ、タイヤ、エンジン、ミラーなどの全ての部品。気は、ガソリンや電気を伝達し燃焼されエネルギーとなるもの。神は、運転手です。
人で例えると、精は、筋肉、骨、内蔵、脳など。気は、空気や食べ物や水を栄養に変えるエネルギー。神は、心です。
たしかに、同じ車でも運転手が変わるとずいぶん走りが変わるものです。荒い運転は、ガソリンを浪費し、部品を消耗し、まわりをハラハラさせます。おだやかに安全運転すべきです。
人の身体も同様です。今の医学において精にあたる目に見えるところの病変をなんとかしようとしておりますが、神に相当する心が原因で起っている病変がほとんどのように思うのです。ここがおだやかになりますとあらゆることがよくなります。そんな経験をたくさんみてきました。東洋医学では、一番大切に観察するのが心なのです。

陰谷

膝の裏に陰谷というツボがあります。生命力に関係する腎の経絡の主要なツボです。疲れたときや足が重いときや膝が痛いときなど揉んでみますと、とても痛いですが痛みがとれるくらい揉みほぐしますと、スッキリします。このツボを世界中のひとに伝えることができたなら、どれだけのひとが救われることでしょう。

とある京のお寺の軒先に

こんな言葉が書いてありました。

咲いた花を喜ぶよりも
咲かせた根元の恩を知れ

あたりまえにある物事や出来事や出逢いに感謝です。

最近、場についてよく考えます。暮らしの中で一番長く過ごす大切な「場」は、家です。この場は、自分の心を表しているように思うのです。忙しく疲れがたまるとやはり、なんだか散らかります。いつもきれいに心掛けています。いろいろと体調が悪いなら、場を見直してみるのもひとつです。

型と推手

野球やゴルフの素振りをするように、太極拳でもひとりで型を練ります。武術ゆえに相手との攻防をイメージしながら練る時もありますし、そんなことを考えずに体内の気を巡らすために練ることもあります。足を肩幅に開くという動作においても、とらえようによってはいろいろと解釈できるのです。体格、柔軟性などひとそれぞれ違うわけでして、決してひとと同じように動くことはできません。真似ようとすればするほど、不自然な動きになるものです。むしろ、今の自分でいちばん楽な動きを探求された方が良いと考えています。同時に、推手をすることで相手との接点における感覚能力や力みをより感じるようになります。そこから型への理解を深めてゆきますと、また面白くなってくるのです。よく例えますが、あくまで型は、直球ストレートど真ん中の球を打つ素振りのような練習であり、実際にピッチャーから投げられる様々な球を打つ練習とを併用することでより意義ある型の練習になるのです。実際には、もっと自由で変化しますし、あらゆる動きに柔軟に対応できるようにすべきなのです。ですから、型を陽、推手を陰としますと、どちらも大事、バランスがもっと大事だと思います。

甘露の森で太極拳

8月より甘露の森で気功と太極拳を指導させていただくことになりました。木曜日11時30分から45分間「気功」、土曜日15時から60分間「太極拳」です。この機会を与えてくださり感謝いたします。

息は、自らの心と書きます。息することは、生きること。息の乱れは、心の乱れ。息の調和は、心の調和。
どうしてこんなことを考えるかというと、息に意識を向けることがとても大切だからです。自分をみつめることができるからです。

からだへのおもいやり

自分のからだの中でおこっているあらゆる活動に耳を傾けてみると、ありがとうと感謝がわきあがる。食べ物を食べるまでは、意識している。けれど、その後、いったいからだの中でなにがおこなわれているか?まったくの無意識の世界です。すべて消化されると、便意で知らせてくれトイレへ向かうだけでよい。あまりに当たり前のことなのですが、よーく考えるとスゴイことだと気づきます。からだの中にいる「もうひとりの自分」。いつのまにか、消化してくれて、傷を癒してくれています。おもいやりと感謝をもって共存調和しましょう。そこに、どんな病がはいいることができるでしょうか。

自分の中の変化を楽しむ

なにかをすると、必ずなにかが変化します。その変化が心地よいなら続ければやいし、そうでないなら辞めればいい。

八段錦

「錦」(にしき)とは、優雅で色鮮やかで美しい絹織物のこと。八段錦とは、八つの動作を繰り返しすることで身心を錦のように美しくすることができるという、中国の健康法です。それぞれ中医学の理論によって効能があり、それを知った上で行うとよいかと思います。最近、あらためて始めているのですが、とても身体が軽くなりました。難しくなく高齢者でもできます。確かに、これを毎日やり続けたら健康になるなと、思います。

七傷

東洋医学では、病になる原因を心にあると考えます。怒喜思憂驚悲恐を「七傷」といいます。当然、人には感情があるわけですから子供のように感情豊かに喜怒哀楽を素直に表現すべきであるのですが、問題は、「すぎる」ことです。怒りすぎたり、心配しすぎたり、悲しみすぎたりすることをずーとしておりますと病になるというわけです。喜びすぎてもいけません、なぜなら気が緩むからです。怒りすぎは、気を乱します。これは、自然界では、雷のような現象です。いっときの雷は、溜ったものを一気に洗い流してくれますが、ずーと雷が続くことを想像してみてください。いろいろおかしくなります。恐れは、地震でしょうか。憂は、雨雲でしょうか。いつも心地よい穏やかな心でいることは、大切なことなのです。過去のことにこだわらす、受けいれ、流すことです。

武当太極拳

いま取り組んでいる太極拳は、武当太極拳です。道教の本山である武当山で道士たちが伝承しておられます。さまざまな流派のある中で最も源流にあり、武術としての強さと医術としての効能を理解するには、いまのわたしには目指すべきところにあります。いずれ、訪れるべき山です。基本6式と13式から始めていますが、いままでしてきた太極拳をいったん消す必要があることに気づきました。まるで違うのです。一番の違いは、シンプルであること。無駄がないということです。いままで考えていた以上に、ゆるめますし、引きあげますし、深いですし、ゆっくりですし、速いですし。こうでなくてはならないといった固定概念がなくなり、より自由に舞う感覚に近くなってきました。この10月に5年ぶりに人前で表演する予定もあり、稽古に励んでおります。

昆布小学校で太極拳

こどもからお年寄りまで、すべての方へ太極拳を伝えたいとずっと思っていました。すると、とあるご縁で小学生に教える機会をいただきました。蘭越町昆布小学校、全校生徒39名。月に2回ですが放課後教室にて太極拳を教えることになりました。とても素直な子供たちばかりで驚きました。動物の型を模倣した太極拳を伝えてます。鶴、猿、鶏、蛇、熊、虎、龍。今日で2回目でしたが、ちゃんと覚えてくれているのです。推手もできます。明後日は、母の日。「女神の門」と「痩せ」のツボを教えて、お母さんに揉んてあげるように伝えました。中国語で1から8までを言えるようにもなりました。まるでスポンジのように吸収してゆきます。素直であることのすばらしさを教えてもらいました。

ボケ防止

老化とともに物忘れなどからはじまるボケ。あまり響きがよくないので好まない言葉ですが。このボケを予防するには、頭と身体を使うことです。ただボーっとしているとボケます。なにか自分の惹かれる趣味をもつことは、とても大切だと思います。それは、なんでもよいです。いけないことは、自分の好まないことを他人にさせられることであり、それをし続けてしまうことです。特に、仕事。お金のために意としないことをし続けていると頭も心も疲れてしまいます。また、もっとも大切なことは、「自分で歩ける」ことです。ですから、ボケ防止のためには、足腰を鍛えることが肝心です。ツボは、足裏にある「湧泉」。名のごとく、生命エネルギーが泉のように湧くツボです。数あるツボのなかでも最重要のツボです。

春にすべきこと

春は、新芽とともに様々な生命が活動を始める季節です。冬の間、眠り休んでいだ身体も心も活動開始です。ですから、まずは解毒、そして発散です。冬は寒くて外に出るのがおっくうでしたが、春になると自然と外に出たくなるものです。その自然の感情に素直にゆだねましょう。身心を解放し、汗をかき発散しましょう。上がった気をうまく発散できないと、のぼせや頭痛や鼻に問題がおこり風邪をひいたり花粉症になりやすくなります。春先に足三里にお灸をすると、一年間胃腸の調子がいいという昔からの健康法があります。解毒には、ほろ苦い山菜が最適です。いよいよ、ふきのとうが芽生えはじめました。北海道、春です。

王不留行(おうふりゅぎょう)

ドウカンソウの種。ちょうど仁丹のような小さく硬い種です。ドウカンソウの効能は、「活血通絡」。血を活発にし経絡を通らせます。そのエネルギーが凝縮された種を「王不留行」と呼ばれ、王の命令でも聞かず留まり行わねばならぬほど大切なこと、だそうです。この種を身体や耳のツボにテープでとめて治療しています。なぜ、数ある植物のなかからこの種を使うようになったのかはわかりませんが、不思議と効果があることは事実です。
氣とは、米からゆらゆらとなにか雲気のようなものが立ちこめている様を表す漢字です。米、つまり生命の根源である種になにか秘められているのでしょう。

お腹をひきしめたいなら

息を吸いながら、お腹をふくらましてください。まるて、風船にこれ以上空気がはいらないというくらいパンパンにはちきれそうになるまでいかないくらいまでです。無理しないでください。そして、息を吐きながら、お腹をへこましてください。軽くでいいです。腹筋を鍛えるよりも、お腹周り全体と腰が柔軟になり締まります。なぜこれがよいかは、話が長くなりますので省略しますが、まずは、10日ほど続けてみてください。実感できるはずです。テレビをみながら、運転しながら、歩きながら、歯をみがきながら、パソコンしながら、仕事しながら、料理しながら、お風呂につかりながら、いつでも、どこでもできます。まずは、毎回8呼吸ぐらいからはじめてみてください。

いやしい癒し

癒しをほどこすひととして述べます。私があなたの痛みや病をとりのぞいたのではありません。あなたが、自分自身で治したのです。あくまで、私はその手助けをしたにすぎません。あなた自身の中にある自然の治癒力がそうさせたのです。私が治した、私にまかせなさい、私のおかげ、私がなんとかしましょう、そういう意識が癒しにつくと、癒し+意≒「いやしい」です。

 さまざまな信仰ににおいても、神父さんや牧師さん、お寺さんなど皆、神さまや仏さまの御心がとどきますようお祈りし、日常での心のありかたを説きます。決して神父さんや牧師さんが治したのではありません。日頃の行いがよいから、神さまや仏さまが治してくださったと喜ぶのです。

 私の場合は、その神さま仏さまにあたりますのが「自然」ととらえています。ですから、大いなる自然の力があなたに届きますよう、また届きやすくするように鍼や灸をつかいながら、さまざまなお話をしながら働きかけているにすぎないのです。あくまで私は、自然とあなたをつなぐ媒体にすぎないのです。癒しとは、そういうことだとおもうのです。 

心の陰陽

「整体」、これは体を整えること。骨盤のひずみなど骨格の左右差を整える技術です。私も整体師の資格を持ち合わせておりますが、東洋医学の陰陽論を応用して整体というものをとらえるようにしています。

それは、「陰と陽のバランスを整える」ことです。では、なにが陰と陽なのかといいますと、きりがないほど陰陽が存在しているのです。左と右、上と下、男と女、自分と恋人、見た目と心、仕事と遊び、眠りと活動、自由と不自由、ごはんと味噌汁、おしゃべりと沈黙、旅と仕事、こどもと私、歩と走、仕事と家庭、妻と子、興奮と冷静、緊張と弛緩、開目と閉目、好きと嫌い、過去と未来、健康と病、東洋と西洋、白と黒、痛みと痒み、お金と慈善、呼と吸、怒りと喜び、愛と無関心、そうとうつ、快便と便秘、稼ぎと奉仕、日本と世界、塩と梅、お酒と水、親族と他人などなど単に解剖的な骨格のひずみだけではない、あらゆる陰陽とのかかわり方のバランスを整えるのです。たとえば、「仕事と家庭」の陰陽を考えると、仕事ばかりで家庭ですごす時間がすくないというバランスの乱れを整えます。「緊張と弛緩」、いつもなにか緊張していてリラックスすることができないという陰陽。「好きと嫌い」、いつも好きなものを食べるとか好きな人と付き合い、そうでないものや人に対する感情の陰陽。大変複雑なようですが、心の陰陽を整えることが大切だと考えています。ちょっとした気づきなのですがね。

東洋の時間医学

東洋医学では、気が身体に流れ、しかるべきところへ巡っています。その中でも時間によって特に働く臓腑の経絡に分配されています。また、2時間ごとに12の経絡を巡り一日の24時間になります。誰が考えついたのかわかりませんが古代より経験的に伝承されています。


朝3時から朝5時は、肺。
朝5時から朝7時は、大腸。
朝7時から朝9時は、胃。
朝9時から朝11時は、脾。
朝11時から昼1時は、心。
昼1時から昼3時は、小腸。
昼3時から夕5時は、膀胱。
夕5時から夜7時は、腎。
夜7時から夜9時は、心包。
夜9時から夜11時は、三焦。
夜11時から朝1時は、胆。
朝1時から朝3 時は、肝。
 
身体の日内リズムでは、まず朝3時から肺が働きはじめます。まだ眠っていましても身体は、活動し始めているのです。肺の気を受けて大腸が働きはじめます。前日の消化物を便として排出させます。便意とともに目覚めるのが理想でしょう。この時間に排便しておかないとその日は大腸が働かず便秘になると思っておいたほうがよろしいでしょう。排出されると腹がへり胃が働きはじめます。一日の活動源である朝食をしっかりとります。胃の消化の後は、脾が栄養を吸収し全身に配ります。このあたりが午前中でしょう。さて、ここからがもっとも身体が活動し始めるところです。次の11時ころから心が働き始めます。心とは精神であり、物事を考える源です。朝食の栄養をしっかり受けて、なにをすべきか考えたり、ひらめきが起こるのもこの時間です。午後からの行動が決まるころには、昼ごはんです。1時からは、一気に活動し、それを補うように小腸が働き栄養を供給します。もっとも身体が動く時間です。3時になると、ティータイムて一息つきます。もう、身体は、休息に向かいはじめます。3時からは膀胱が働きはじめ水の流れをおこし活動による代謝物を洗いながします。5時ころには腎が働き流されてきた水分を必要なものは戻し、いらぬものは排出さます。このあたりで一日の活動による代謝がおわるのでしょう。7時ころ夕食をとり夜の栄養をとります。心包とは、心をとりまく大臣たちのような役目があり、ここがしっかりしてますと多少心が乱れても守ってくれる大事なところです。ですから、ゆっくり落ち着いて夕食を楽しみ心をのびやかにする時間です。9時からの三焦とは、上焦中焦下焦の3つをいいます。胸部の心肺を上焦、腹部の脾胃を中焦、下腹部の腎膀胱を下焦といい、これらを円滑にするのが三焦の働きです。もう、意識のない無意識の領域で身体が調整してくれています。ですから、眠たくなってきます。起きていると意識が三焦の働きを邪魔するからです。11時には、胆です。月と日が含まれる字のごとく、陰と陽のバランスを調整する働きです。1時には、肝です。すべての解毒と全身への栄養配布の時間です。三焦、胆、肝は、睡眠中に全身を整え解毒させる時間にあたりますのでとても重要ですので必ず寝てください。ここが乱れると、翌日に疲れが取れなかったり不眠障害がおこってきます。これが終わると、肺が働きはじめて次の日になるのです。
 
ざっと ですがヒトは、このように自然のリズムと同調しながら生きているのです。「自然と調和する」とは、こういうことなのです。ですから、自然のリズムと身体のリズムを調和するように意識をして暮らすことで、自然にいろいろなバランスがとれてくるのです。その働きをする力を「自然治癒力」と称しています。この力を最大限に引き出すために自然と調和することを強くすすめているわけです。そうすれば、いつまでも健康でいられるのだと古代より伝えられているのです。
 
 

浄気

名のごとく「気を浄化」すること。余計なことを考えず、ただ身心の埃をだすことだけに意識を向けます。流し出すところは、呼吸の吐きと指先と足先から。頭のてっぺんから足先まで触れれるところすべて、ポンポンとたたきます。窓を開けハタキでパタパタとはたいて埃を外に出すようにです。ご注意いただきたいのは、窓を閉めたままではだめですよ、しっかりいつもより吐く息をたくさん出してください。背中の肩甲骨あたりだけはとどかないのでとなりにいる相棒にたたいてもらいましょう。とても気分がよくなりますやよ。

髪の毛

東洋医学では、生まれたときに両親から「精」を授かり、生涯かけてすこしづつ使い、尽きると死にます。これを「先天の精」といい、臍下の丹田に収まっています。これを司っていますのが「腎」です。腎は髪の毛を支配していまして、腎が弱ると髪の毛も少なくなってくるのです。また、別の解釈をしますと、身体の中ではくまなく栄養が分配されていますが、栄養不足や薬の障害などでダメージをくらってしまった場合、しかるべきところに栄養を供給せねばならず、とりわけ急を必要としないところへの供給を止めます。それが髪の毛です。ですから、抗ガン剤を投与されますと、すぐに髪の毛が抜け落ちます。やはり、薬の副作用は身体に良きも悪きも影響があるものです。いっときの薬なら必要でしょうが、継続して飲まなければならない薬には注意したほうがよろしいかと思います。睡眠薬、血圧調整薬、喘息、アルツハイマー、骨粗鬆症、ホルモン調整、コレステロールなどです。いちがいに薬の知識がないゆえにお医者さんにしかられるかもしれませんが、薬の副作用に悩まされている方を多くみているゆえの意見です。薬を飲まないならばという別の選択を患者さんに提示する必要があると感じております。農薬をつかっていきいき育つよりも、時間がかかるが無農薬で土臭い植物のほうが自然で美味しく生命力にあふれていますから。

操体法

首、腰、膝、腹、頭が痛い。どうにかしてこの痛みを取りたいときにどうするか?私は、痛いところはさておき休ませておいて、痛くないところをもっと楽に動くように働きかけます。そうすると、自然にバランスがとれるのでしょうか、いつしか痛くなくなっていることが多々あります。痛いところばかり気にしていると全体の活動が鈍くなってしまいます。私が以前、小樽の高校で太極拳の講師をしているときに学びました。生徒は約10名ほどでそのうち3人はとても態度が悪く皆の邪魔ばかりします。普通、その生徒を叱りつけなんとか真面目に参加するようにしますが、そのエネルギーは苦痛で無駄な時間をとらねばなりません。そこで、それらはさておき、騒いでも、どこかに行っても気にせず、太極拳に感心ある生徒にしっかり教えました。時には悪ガキを敵にみたてて思いっきり投げたおしたりしていました。そうするといつのまにか、皆がちゃんと参加するようになっていたのです。
例えば、右膝が痛いとします。そういうときは、左膝をもっと使えるように意識して動くのです。そうするとよいですよ。これらは、「操体法」と呼ばれています。

温泉

雨が降り大半は川に流れ海にいきつきますが、一部の水は地中深くにしみこみマグマで熱っせられ多くの自然成分と混ざりあい蒸気とともに地表に湧き上がってくるのが温泉です。その周期は、約100年だそうです。私が生まれる前の雨がようやく湧いてきているのには驚きです。ありがたく感謝しながら先日五色温泉に入っておりました。すばらしい温泉です。
ところで、ヒトにも水の流れがあるわけで、飲んだ水は身体中を巡り尿や汗ででてゆきますが、一部の水は深いところに浸潤し温泉のごとく何年も前の水が停滞しているはずです。それらの水が腐らぬようできるだけ代謝させ温泉のように湧き上がらせましょう。呼吸と運動、よい食事と睡眠、 しみいでるかのように老廃物は解毒されてゆきます。

心の便秘

目に見えるものと目に見えないものは、ある。おおにして、目に見えるものは理解しやすく信じやすく、目に見えないものは理解しずらく信じがたいのですが、確かにあるということを受け入れるといろいろなことを解釈しやすくなります。
「便秘」、目に見える食べ物を食べ、便として出す。詰まりがあるとすぐに分かります。ところが、目に見えない心において詰まりがあることがよくあります。心配事、あれどうなったかな?怒らしたかしら?あのことを早く伝えないといかないな、いつかうちあけないといけないななどなど、私はこれらを「心の便秘」と呼んでいます。仕事や社会、家族や友人などの人間関係をいつもきれいな関係を築くことはとても大切です。春は、解毒と浄化の季節です。なにかもやもやしているものがあるのなら勇気をだして言葉にして吐き出しましょう。心の便秘は流れ、すっきりしますよ。

自分=自然

自分の中にある無数の細胞は、すべて関係しあいながら活動しています。無駄なものはすべて便や尿、呼吸、汗などで排出されます。
また、自然の中にある無数の生物、植物なども、すべて関係しあいながら活動しています。無駄なものはすべて浄化されます。これらは自然の摂理であり、繊細で微妙なバランスを保とうとする力が働いています。この力を自然治癒力と考えています。ですから、私たちひとりひとりは、自然にとってのひとつの細胞のような存在であるわけです。ちいさな存在ではありますがそれぞれが身勝手に全体の生命に反する行いをしておりますといずれ癌細胞のようになり自らの存在を破滅することになるのです。そうしますと、それを手術して切りとらねばならなかったりするわけです。あるいは、どうにかしてそれを浄化しようと高熱をだしたり嘔吐したりするように、自然は地震や台風、大雨なとありとあらゆる手段で浄化しようとします。あまりに自然にはんする我欲の強い人間をあたかも癌細胞のように自然は感じているように思えてならないのです。
ちいさなゴミを道端に捨てること、そのゴミは自然が浄化できないカンやプラスチック。そのようなものが蓄積されています。農薬や化学調味料に汚染された食べ物による代謝物は、身体の中に蓄積されていることを知りましょう。

自分を守ること=自然を守ること
自分を綺麗にすること=自然を綺麗にすること
自分を愛すること=自然を愛すること
自分であること=自然であること


私たちは、薬や機械を使って治療しません。すべて、手と自然に帰ることができる道具を使って治療します。なぜなら、いっときの効果を求めるよりも大切なことがあるからです、

ながれ

身体は、ほとんど水でできています。水は無形でつねに流れています。じっと座って動かずとも体内では激しく流れ動いています。その流れは、思考しているときには脳に向かい、運動しているときは筋肉に向かい、食事しているときには胃腸にむかい、温泉にはいると皮膚にむかいます。では、寝ているときはどこにむかうのか? 日中の活動はすべて休息し、全身くまなくしんしんと流れ、全身の解毒や浄化するためにとくに肝や腎にむかいます。どれだけ疲れていても朝起きるとその疲れは癒され、また活動がはじまります。ですから、眠ることはとてもたいせつです。夕食をとりすぐに眠ると、胃腸の消化活動が肝腎の働きを遅らせますので、できるだけ夕食後3時間くらい時間をとってから眠るようにするのがよろしいかと思います。ということは、夕食に暴飲暴食して倒れこむように眠ってしまったら大変です。若くて時々なら大丈夫ですが、長年の習慣となっていたり高齢者には負担が多きすぎます。いまのうちに改善にておいたほうがよろしいでしょう。

ところで、先日の寝違いですが、朝にはずいぶん回復にておりました。落沈も痛くなくなっております。自然治癒力には頭がさがります。

落沈

今朝起きたら寝違いをおこしていました。少しづつ痛くなり、夕方には首が回すことができなくなりました。こうなると、あらゆる動作が困難になり首の大切さを思い知らされます。寝違いの特効ツボに「落沈(らくちん)」がありますが、やはり押すと激痛です。反応している証拠です。今夜は、薬師如来の鎮座されている鯉川温泉で湯治しながら落沈を揉んでおりました。すこし良くなりましたが、早く寝て養生いたします。

賢者の教え

「ひとは、山をみると元気になる。」

朝の目覚め

私は、身体の調子を知るのには「朝の目覚め」をバロメーターにしています。調子が良いときは、早くスッキリ目覚めるものですが、調子が悪いとぐすぐすと布団にこもりたくなりなんだか不安でドキドキしたりします。毎日毎日いろいろなことがあり仕事や人間関係や環境に影響を受けますが、いつもありのままでいたいものです。十分な睡眠をとることは、活動の源だと思います。早寝早起きをしましょう!小学生のとき習いましたが40歳になってようやくその大切さを知りました。

新月

自然のリズムに調和する暮らしをおすすめします。いちにちのなかでは、太陽あるとき活動し、月あるとき休める。ひとつきのなかでは、新月から満月まで活動し、満月から新月までを休め備える。なにかことを始めるのには、新月からがよいのです。そこで今年の新月をお知らせしておきます。なにか計画をたてるのに参考にしてみてください。
3月1日、4月30日、5月29日、6月28日、7月27日、8月26日、9月25日、10月24日、11月23日、12月22日

いちまいの葉っぱ

いちまいの葉っぱを手にし観察してみると、形も美しくいきいきしている葉やところどころ枯れていたり虫がついている葉などがあります。それらの状態は、その葉を有す木全体の状態を投影していると考えられます。また、葉っぱには真ん中に一本幹があり左右に枝が広がっていますが、これもまた木全体の形に似ております。
ところで、人間にも同じく身体全体の状態を投影している部位があります。それは、耳と手と足です。視点を変えて自分の耳手足を観察してみると気づくことがあるはずですよ。その見方は、また機会をみてお伝えします。

八風

好きなツボのひとつに「八風(はっぷう)」があります。足の指の間にあるミズカキにあり両足あわせて八つあります。ここをつまんでひっぱると、まるで鍼を刺されたような耐え難い痛みがありますがとても効能あるツボで有名なのです。風という漢字が使われてますので、ここの風通しを良くしておくと、とにかく足が軽くなり温まります。靴をはく習慣がつき足間が閉ざれがちになっています。今は寒くて無理ですが夏に裸足で過ごすととても気持ち良いものです。足先への血行を良くし、自律神経を整える効果があると言われています。また、経験上、身体にむくみがありますと八風もまたむくんています。ですから、ここをお風呂でよーく揉んでみてください。足の冷えも改善されていきますから。ちなみに、手のミズカキには「八邪」というツボがあります。名のごとく邪がたまらぬようよーく揉んでおきましょう。

みっつの首

首もと、手首、足首でみっつの首。身体を温めるには、みっつの首を温めるとよいですよ。身体をやわらかくするには、みっつの首をやわらかくするとよいですよ。

未病(みびょう)

病気ではないけれど、健康ともいえない。そのような状態を「未病」といいます。お医者さんに診察うけても病気ではないのでとりわけ治療をうけることもないような症状。「検査の結果、大丈夫ですよ問題ありません」といわれても、どうもおかしくツライ症状。たとえば、肩こり、腰痛、冷え症、ほてり、不眠、食欲不振、疲れ、体力減退、めまい、のどの渇き、イライラ・無気力などの神経症、肌あれなどなどです。それらは、身体からのなにかのメッセージであり訴えです。そのまましばらく様子をみていると自然と治ることもありますが、ずーっとそのような状態が続いているようでしたら問題です。生活習慣や食生活、ストレス、運動不足、悩みや心配事などが原因の場合が多いです。そのままでは、いずれなにかの病気になる前に「予防」しておく大切さを東洋医学は知っています。日々の健康維持増進、健康管理、養生に一役になればと願っています。

ツボ

中国語で「穴位」。穴の位置するところ。よくまあこのような概念を考えついたなと感心しますが、何千年前から受け継がれてきているわけですから学ぶべきことが多いわけです。細かいツボをいれると1000以上あると言われていますが、主たるものは約360ほどです。人と自然の摂理が同じゆえに名前にも谷、海、丘、石、水、渓、沢、泉、池、空、月、地、光、風、天、星、庭、道、雲などがよく使われています。例えば、足裏にある「湧泉」(ゆうせん)は、名前がよいです。泉が湧くところですよ、まさに温泉です。親指と人差し指の間にある「合谷」(ごうこく)も、谷が合うところとはよくつけたものです。ツボは、だいたい穴のようにぺこりと凹んだところにあります。筋肉と筋肉の間、骨と筋肉の間などです。軽くスーッと触れますとココというところで指が止まります。押して気持ち良いのが正常、痛いのは滞り、感じないのは弱り。さすってこそばゆいのも身体からのなにかのメッセージ。鍼灸は、このツボの反応に耳を傾けて治療します。でも、ツボは鍼灸師の特権ではありません、世界中のひとがツボを知り自分自身や家族を気遣い日々の養生に役立てるこてができるなら家族のコミュニケーションも深まり平和な社会がつくられることでしょう。どうか、子や親、祖母や祖父、恋人や友人、みじかな方に触れてあげてください。ツボを知らなくとも、触れるだけで癒されますから。必要なことは、争いではなく調和です。

美とは、

無駄がなく合理的な動きや形に、ユーモアが秘められているものである。

水の流れ

人間の体にはどれくらいの水があるのでしょうか?年齢、性別などで違いがありますが、体重に対する割合で新生児で約75%、こどもで約70%、成人で約60%、老人で約%50.胎児においては約90%が水で満たされています。水は、かならず高いところから低いところへ流れます。これは、自然の摂理です。ところが、体内では高い頭にも流れますが、これらは心臓のポンプ作用や筋肉による運動によりしごかれることによっておこる現象です。

この水の流れが健康を保つうえで大変重要です。水の流れがあるところは温かく、流れのすくないところは冷えます。水がさらさらしてますと流れやすく肌の色はほんのり赤く温かいですが、濁ってくると色は黒くなり冷たくなってきます。また、流を止める詰りがありますと、その先の流れは少なくなり、その前ではたまりができます。

 

鍼灸においては、この水の流れを特に大切にいまします。身体の中での水の流れによる変化は、皮膚に現れています。そこで鍼灸では、全身の皮膚の状態を観察し触れて診察します。これを触診といいます。肌の色、冷たいところ、熱いところ、柔らかいところ、硬いところ、乾燥しているところ、湿っているところなどを触診します。鍼灸治療において目指すところは、赤ん坊のように全身ほんのり温かく赤みがありどこにも硬いものがないような状態です。ですから、冷えたり乾燥しているところにはお灸で温め、硬く熱いところには鍼を打ち、とにかく流れをスムーズに循環させるように治療してゆきます。ですから、肩こりや腰痛の治療においても、足先や手先、お腹や頭など全身くまなく触診して治療してゆきます。そこで、ツボというのがありますが、ツボはそれらの変化が現れやすいところに定められています。ですから、全身のツボをくまなく確認しながらしかるべきツボに鍼やお灸をすることで流れを整えてゆくのです。

 

すこし想像してみてください。山のちいさな小川があります。すこし曲がりくねったところや大きな石があるところに枝木や落ち葉がひっかかって、水は流れてはいるもののスムーズではないようなところがあるとしましょう。これを放っておくとどんどん詰りがたまり流れを失うことになりかねません。そこで、ひっかっかっている枝木をちょいっと突いて流してあげると一気に流れがよくなりますが、鍼灸治療はこれとよく似ています。ほんのすこしだけの刺激で一気に流れを変えることができるのです。また、仮に放っておいても時折雨や嵐で洗い流してくれますが、これがまさに自然治癒力と呼ばれる偉大な力です。

 

 

鵲橋(じゃっきょう)

七夕の夜に牽牛と織姫は、どこからかやってきた鵲(カササギ)が羽をひろげて橋を架けてくれ会うことができる。この橋のことを鵲橋(じゃっきょう)と呼びます。

太極拳、気功をするとき舌先を口の上顎にそえます。上顎のどこかというと、こそばしいところです。なぜそうするかといいますと、いくつかわけがあります。ひとつは、口呼吸を避けるためです。細菌やウイルス、塵などが体内に入らぬよう鼻毛や鼻腔は大切な関門であり、できるだけ鼻呼吸をするためです。

また、武術的には、舌を噛まぬようにおさめておくという意味があります。一度経験ありますが喋りながら散手していましたら、不意に相手の手が顎にあたり舌を噛んで大変な思いをしたことがあります。不意ならいいものの故意に攻撃されたら大怪我をしますので、口は慎みましょう。

また、気功的にはたいへん大切な意味があります。身体前面中心には任脈という経絡が流れ、後面中心には督脈が流れていますが、口腔にて途切れています。そのため舌先を上顎にそえることで任脈と督脈を連結させるという意味があります。それにより小周天と呼ばれる巡りがなりたつのです。

いろいろ述べましたが、この舌先を上顎にそえることを鵲橋といいます。


春の心得

もう春です。まだまだ冷え込みますが、ときおり快晴の日などは春を感じずにいられません。もう土のなかでは、いまかいまかと雪どけを待つ息吹を感じます。そこで、春の心得について述べておきたいとおもいます。心の準備をしておきましょう。

 

春は、長い眠りから目覚める季節です。雪解けとともにふきのとうや行者にんにくなど一気に植物たちは芽生え、草木の成長を盛んにし、枝葉が天高く伸びてきます。動物たちもまた冬眠から目覚め活動的になります。これらは、自然界の春の気がそうさせているのです。同様に、人間にも体内でさまざまな芽生えがおこり身心ともに活発に動きはじめます。なにかはじめてみようとする心がうまれるのも、この春の季節です。ご注意いただきたいことは、いままで眠っていたものが急に活発に活動はじめますので、それにともない代謝物としての毒素も巡ります。特にこの毒素解毒を心掛けましょう。めまいや疲れ目、気分の高揚、吹き出物、肌荒れ、精神不安定、持病の再発、イライラやストレスに耐えきれなくなったりするものこの季節です。また、春は、冬から夏への移行期であり、寒かったり暖かかったりと気候が不安定になり、風がよく吹き荒れます。そのため風邪をひきやすいのも特徴です。風邪を“かぜ“と読まず“ふうじゃ“と読むとその意味がよくわかります。風邪は、首の後ろから侵入するといわれます。風邪予防に首元を温めておきましょう。

 

⚪️春の心得⚪️


一、なにかをはじめまるときです。

種が発芽するように春には「生」の働きがありますので、なにかをはじめるがよいです。まず、はじめてみて夏まで続けてみます。その実りは、秋にでます。実れば得るもの多いですよ。


二、解毒に山菜をいただく。

春は新陳代謝が活発になり老廃物が出やすくなります。この老廃物の排出を促すのが「ほろ苦い新芽」だといわれております。ふきのとう、行者にんにく、タラの芽、ふき、うど、わらび、たけのこなど身近の山菜がまさに春の解毒を促してくれる食べ物です。だだ、食べ過ぎ採り過ぎにはご注意ください。


三、なにごともしすぎず、じょじょに。

春になると気持ちもゆるみ動きたくなります。いままで冬眠状態で運動不足気味ですので急に大汗をかくほどの運動は、体内機能に悪影響を及ぼし、いろいろな病気の原因となりますので、適度にじわりと汗をかくほどの運動からはじめましょう。あらゆる活動のピークを夏至に定めてじょじょにいきましょう。


三、 風邪にご注意を。

冬はとにかく温めますが、春は温かかったり寒かったりと気候が不安定になります。風もよく吹きますので、汗をかいた首もとから風邪(ふうじゃ)がはいってこないようにご注意ください。


四、 すこし早起きを。

冬は夜が長く、よく眠ります。春にはすこしづつ日の出が早くなります。あまりぐずぐずせずに早起きしましょう。朝の新鮮な空気をいただき、ゆっくり散歩するととても気持ちよいです。


耳を揉む

耳は、体表で最も冷たいところです。よく熱いものに触れたとき反射的に耳に手がいくのもそのためです。なぜ冷たいかというと血液がそれほど流れていないからです。おそらく、聴覚の発達した野生動物ではよく動かしますので温かいでしょう。さて、耳を揉むことをおすすめしますにはわけがあります。耳にはたくさんのツボがありますが、あまりに多すぎて一般にはむつかしいのですが、揉むことで普段いかないところへ血流がおこりますので大変耳が温かくなります。耳が温まりますと、首や肩や頭まで温まります。耳は、首、頭、脳、目などと密接に関係ありますので頭痛、肩こり、眼精疲労などに効果あります。特に、寒いこの時期首もとの冷えが肩をこわばらせ、肩こりに悩まされる方がおられると思います。顔のツボは、お化粧されてますと触れにくいですから是非とも耳に触れ揉む習慣をつけてみてください。いつでもどこでもだれでもできる養生法です。

飢点・渇点

きてん・かってんと読みます。耳にある有名なツボです。名のごとく、飢渇は食物と飲水のバランスを調整します。いわゆる痩せるツボです。よく、痩せるツボありませんか?と問われます。痩せれば良いというものではなく、体質的にほどよいところがよいわけでして、食べないと痩せるかというと逆に身体は蓄えようとしますので脂肪が増えたりします。ラクダは、何日も食べ物をとらずに砂漠を歩くために背中に栄養を蓄えてコブをつくります。ですから、しっかり食べて、出す身体をつくればよいのです。痩せるツボは、人それぞれ違います。全身の流れを潤滑にさせるように鍼灸で施術するわけですが、問題は普段の生活のなかで自分自身でどう向き合うかです。そういう意味では、耳ツボはとても有効です。ツボに王不留行という漢方薬の種をテープで止めておくわけですから、食事やおやつをいただくときにふと耳ツボを気にかける習慣がついてきます。すこしづつですか、そんなに食べたり飲んだりしなくてもよくなってきます。なにか身体のためにしてあげたい気持ちが芽生えれば自然は自然にバランスをとる方向へ向かいます。

天空に円を描く

よく首を回す体操がありますが、私はこのようにしています。自然に立って、頭上からまっすぐ天に向けて長くて細い糸があるようにイメージします。その糸で天空にできるだけ大きな綺麗な円を描くようにイメージしながら首を回します。
はじめは、楕円になりますが首肩がゆるんできますと円になりますよ。試してみてくださいね。
ちなみに普段は、その糸で天空からぐーっとひっぱられているイメージをもちます。すると、背すじが伸びて自然に立つことができます。意識するだけなのですけどね。

耳をゆるめる

ぜひとも、この機会に耳をゆるめる感覚を身につけていただき日々の習慣としていただきたいです。先日、陰陽について申しましたが、耳においても陰陽があります。なにかに耳を傾けて聞きこむときには交感神経が働き「陽」、なにを聞くわけでもないがなんとなく漠然と耳を解放しているようなときに耳はゆるみ副交感神経が働き「陰」となります。例えば、テレビを見ていると、それを見て聞いていますから他の音がはいってきません、目耳ともに興奮している状態です。パソコンもまたしかりです。ずっと興奮してますから疲れます。耳をゆるめるとは、森の中にいるときに体感できます。そこにはさまざまな自然の音があり、まるでオーケストラのように耳に入ってきます。まわりに溶け込むといいますか一体になって全体を聞いていて、いつでもなにかを聞く準備をしているような感覚です。
また、ウサギなどの動物は、耳をヒョコヒョコ動かしています。ということは、耳を動かす筋肉がしっかりとあるということになります。ヒトは、退化したものの耳を動かす筋肉がなごりとして耳の周りや首に存在しています。肩こりや首こりなどの原因がこのあたりにあるかもしれません。耳をゆるめるとそれらもゆるみますから楽になりますよ。ただ、いつもゆるみっぱなしではいけませんよ、聞くときにはしっかり聞きましょう。なにごともバランスです。

ホワイトペッパー

以前、鍼灸学生のころ日々勉強しておりましたら頭がほてり頭痛と肩こりに悩むときがありました。敬愛する漢方薬の先生に相談すると、「病気でないので漢方薬を処方するまでもなかろう、ホワイトペッパーを料理によく使えばよかろう」と申されました。私は、体質的に気が上に上がりやすく、頭に気がこもっていたようでした。ホワイトペッパーは、さっと発汗させ熱を出す効能があるとのことでした。帰りにスーパーでひと瓶購入し治療だと思いながら、すこしづつ料理に使い3ヶ月ほどでひと瓶使いました。そのころには、そういえば最近頭がすっきりしているなと気付きましたのであります。医食同源と申しますが、日々の食生活が一番大切だと思います。

陰陽

ヒトには興奮や緊張したときに働く交感神経とゆるんだときに働く副交感神経があります。陰陽でいいますと交感神経が陽、副交感神経が陰に相当します。この陰陽のバランスがとても重要なのです。一年でいうと春夏が陽、秋冬が陰。ひと月でいうと満月までの上弦が陽、新月までの下弦が陰。一日では日中が陽、夜が陰。呼吸においては、吸うときが陽、吐くときが陰。このように万事に陰陽がありバランスよくすごすことが大切なのです。寝不足は、まさに陰陽のバランス変容でそれにより様々な問題が生じます。呼吸もしかりで、しっかりと呼吸しておかないとなりません。ですから体調不良の原因が呼吸や睡眠にある場合もあります。

ツボの話「志室」

腰のツボ「命門」の左右横に「志室(ししつ)」というツボがあります。(ちなみに「命門」については、話が長くなりますので後日ゆっくりお伝えします。)名前のごとく、こころざしのむろ。つまり、このツボが伸びやかに充実しておりますと、なにかこころざしを抱いてイキイキしています。逆に、ここが病むとなんだかやる気が起こらず疲労感があります。身心ともに大切なツボです。腰は、身体の要ですのでいつも気づかってあげましょう。ちなみに、右肩に荷物をもつ習慣がありますと、左志室が硬くなりやすいです。

舌のみどころ

舌は、極めて繊細にできています。口の中で食べ物をモゴモゴしているときに魚の小骨やひっかかるものを感じ取り、うまーくひょいと取り出すことができますが、これは大変な感覚能力だと思います。また、味覚においても毒や体内にいれてはならぬものを瞬時に判断し吐き出します。いやはやたいしたものです。
東洋医学では、この舌を大変注意して観察します。なにを観ているかといいますと、舌は内臓でもなく外表にあるわけでもないところにあり、最も身体の状態によって変化することから舌の状態で身体の状態を伺っているのです。例えば、身体に熱がこもると舌は赤くなり、冷えると白くなります。また、水の流れが停滞し浮腫みがありますと舌も膨れ、枯渇してますと舌は細くカサカサしてきます。部分的な色の変化は、相当する臓に病変を疑います。細かくは、舌診の専門書があるほどですから深い診察材料となります。また、舌裏に2本太い血管がありますが、ここは最も外から血の色を伺えるところです。ですから、ここが太く黒いと血が濁っていることを表しています。健康な舌とは、ほんのり赤みがあり、潤いがあり、形のよい、うすーく苔がのっている舌です。やはり、赤子の舌にいきつきます。

つきたてのお餅

自然と身体の現象について近頃よく考えるようになっています。例えば、曇りの日は、なんだかどんよりした気分になる。雷や嵐は、ドキドキしてじっとします。晴れた日は、ワクワクしてなにかしたくなります。日々毎日違うからいいものの、ずーっと曇りだとか雷なんかが続くとどうにかなってしまいそうです。

「病は、気から」と申しますが、ずーっと心配事や緊張、恐れなどが続くと、身体の細胞たちもどんよりしたりドキドキしたりし続けるわけですから身体全体にも影響がおこります。特に、幼きころの強烈な恐怖体験などは生涯かけてその方の根深いところに恐怖感をひきずります。東洋医学において心の状態が身体に影響を及ぼすことを経験的に伝承されています。心配事や不安などの心の病が続くと、おなかのみぞおちが張り押すと痛みを訴えます。仕事のストレスやなにかに不満をもち続けると季肋部(肝臓のあたり)に痛みがおこります。そのほか、食べ物に関する問題は、へそ上に。生命力に関する問題は、へそ下に。いつも、治療の際には、おなかをよーく触れてその方の状態を触診します。理想のおなかとは、つきたてのお餅のように柔らかく、押すと跳ねかえされるような抵抗感があり、奥にゴリゴリとしたものがなく、ぽかぽかと温かい、それは、赤子のおなかのようです。やはり、子どものようにピュアーで純粋な心をいつまでも持つことって大切なようです。

5kgの手

私の手の重さは、だいたい5kgあります。ですから、肩に力が入るとずーっと5kgを持ち上げていることになります。肩こりの原因です。無意識のうちに力が入っているのです。5kgって結構重たいですよ、お米5kgと同じなのですから。例えば、マッサージをするとき、私は、完全に肩の力を抜いて行います。力を抜くと、5kgの重さがそのまま相手にズーンと伝わります。さらに全身をうまくゆるめて強調させてゆきますと、体重(=重力)70kgの圧をかけることができます。無理に筋力や体重をかけるよりも柔らかく深く重たい圧が入っていきます。これは、太極拳特有の身体操作で力を抜くことで丹田から沸き上がるような力を相手に伝える技法です。ゆるめればゆるめるほど力が出てきます。出てくるというよりも通りが良くなるという方が近いです。この力は、筋力の力と区別され「勁」(けい)と呼ばれています。この勁を出すことを「発勁」といいます。このことを知って以来いつも肩や全身の力を抜いて生活しています。ですから、肩こり腰痛などほとんどありません。なにより、楽なのです。このあたりが太極拳が健康に良いと言われる理由なのでしょう。このことをひとりでも多くの方に伝えたいのです。

せいでをおかげに

○○のせいで、こんなことになってしまった。○○のせいで、こんなにつらい思いをさせられている。
を、
○○のおかげで、こんなことにならさせていただいている。○○のおかげで、こんなつらい思いをさせていただいている。
に。
すべてに感謝です。

氣功とは?

氣を功すること。功とは工夫すること。つまり、氣を工夫することを氣功といいます。その工夫の仕方は、人それぞれ違うので多くの氣功法があります。ありすぎていったいなにが正しくて、どこからはじめたらよいのかわからなくなってしまいます。このあたりが氣功ってなんだか難しそうと思われてしまうところでしょう。
私は、このように氣功をとらえています。「部屋の窓を開け、空気をいれかえるようなこと。」閉ざれた部屋は、空気がこもり、埃がたまり、くもの巣がはってきます。窓を開け、はたき、空気をいれかえますとすっきりします。身体においても同じように空気をいれかえてあげるとすっきりします。寝ているときでも呼吸をして無意識のうちにこもらぬよういれかえをしているわけですが、氣功をするとは、意識的に呼吸により身体の窓を開いて新鮮な氣をとりこみ埃を出そうとするのです。これが私の氣功の核です。ですから、いつでもどこでも意識次第でできます。よりその氣功を楽しみながらするようにと、動物のまねをしてみたりあーだこーだといろいろな型がありますが、要は空気のいれかえです。ですので決められた型を覚えないとならないというのではないのです。まず学ぶべきことは、より効率よくする方法とコツです。自分自身の身体の掃除の仕方ぐらい自分で工夫すればよいのです。掃除する楽しみを知ると部屋も身体も心もきれいになりますよ。私にはまたまだ氣功が必要です。

自然の法則

水は、高いところから低いところへながれる。熱くなると蒸発し、冷えると凍る。これ自然の法則。低いところから高いところへ流すことはヒトの技術でできるようになった。けれども、これ自然の法則に反する不自然なこと。このような不自然を生み出す技術をヒトはたくさんつくり豊かになった。けれども、宇宙規模で動いている自然の法則の力には及ばない。どれだけすごい除雪機よりも太陽の熱には及ばない。どれだけ明るい電気よりも太陽の光には及ばない。
身体においても自分の法則にもとづいて生命活動が行われています。不自然な姿勢、動作、食べ物、感情、思考などは必ずどこかに無理があり結果も不自然になるでしょう。自然に逆らわずおもむくままに動き感じる習慣をつけることは大切なことだと考えています。このような考えは、太極拳から学んだことです。

望聞問切の「望」

望聞問切とは、東洋医学の問診のことです。まず「望」。はじめてお会いしたときの第一印象の直感にゆだねます。その方の「神」をみます。神とは、肉体でもなく心でもなく宿っている本質的なもので、言葉にしずらいですが感覚として受けとります。元気がないけれど神がきれいならば安心します。また、元気そうだけど神がないならば大変です。あえて無理せず治療をお断りすることもあります。本能的な感覚だと思います。赤ん坊が人と対面したときに泣いたり怖れたり笑ったり微笑んだりするような感覚です。ですから、こちらはいつも心身を整えておかないとならないとつくづく思うのです。といいますのは、私も患者さんに「望」されているわけですから。

三年学ばんより、三年師を選べ

三年間の独学より、三年かかってでも良い師、良い先生を探し出して、その人について学んだ方が発展するという意味のことわざです。

ふりかえれば、私には時節々に恩師と巡り逢い、そのことにより人生を豊かに変化させていただきました。師から学ぶことは、数少ない言葉の中に深い思想が内包されており、自身の未熟を目の当たりにします。年月かかろうが、いつしかこのようになりたいと目指すべき道をしるしてくれます。

便秘

「世の中には、たったひとつの病気しかない。それは不完全な排泄である。」

サー・W・A・レイン氏(米国外科医)の言葉。氏は、慢性病の90%は便秘からくると、みている。ヨガの巨匠インドラデヴィの著書にこう書かれていました。ヨガにおいてはヒステリックに体内の解毒を試みます。心身ともに不必要なものを排除し、必要最低限のものしか摂取しない。排便は、身体から自然に要求してきます。その呼び声にただちに応答する習慣をつけておく必要があります。不完全な呼吸、過食、過剰な調味料、運動不足、心配事、悩み、緊張感、薬の飲みすぎによることが多い。痛みや熱、病気などは医者にかかることがありますが、この便秘という症状はたいして問題にしない方がおられるとおもいますが、慢性化すると様々な病気の原因になりますのでご注意ください。便秘をしないためにはどうすればよいか?腸の運動はくつろいだときに活発になります。仕事中、緊張中、運動中などなにかをしているときは腸は休憩中。ほっとしたときに腸がはたらき便意がもよおします。朝起きてから外出するまでにバタバタとする習慣の方は、便秘が多いようにおもえます。できるだけゆっくり朝を楽しんでみてください。食べ物は、食物線維をしっかりとりましょう。キャベツ、大豆、ゴボウ、たけのこ、さつまいもなんかがよろしいでしょう。

いきいき教室

蘭越町の介護予防事業として「いきいき教室」というものがあります。これは、65歳以上を対象にできるだけ介護を必要としないように健康運動指導士の先生の指導のもと運動や体操を定期的に行っているものです。ご縁があって、一日特別講師として「太極拳」をご指導させていただきました。太極拳は、統括された一連の特有な動きがありますので初心者の方には難しいものがありますが、最も大切な基本である「呼吸」と協調された動作であることをお伝えし、呼吸にあわせてゆっくり動く簡単な動作を練習しました。また、いつでも自分で触れることができ効能高きツボを紹介「合谷」「委中」「風市」「血海」。腰痛、膝痛などでお悩みの方がおられすこしでも日常生活を楽に過ごすことができるようちょっとしたコツをお伝えしました。それは、床に座った状態から起き上がる動作、ベットから起き上がる動作、椅子に腰かける動作、買い物袋を持つ動作、ものを拾う動作などです。ちょっとしたことなのですが、とあるコツひとつですいぶん楽にできるのです。こんなことから、太極拳になじんでもらえればよいと思っています。貴重な機会をいただきまして感謝いたします。

鍼灸と免疫

最近よく耳にする「免疫」とは、いったい何でしょうか?鍼灸で免疫力を高めることができるのでしょうか?医学的には大変専門的で理解するのが難しいので簡単にイメージできるようにお伝えします。
免疫とは、「疫から免れる」ことを意味します。事故、地震、犯罪、火事、戦争などの疫に対して警察、消防、自衛隊、軍隊などか働き被害を沈めてくれます。おなじような現象が身体にも起こります。怪我、火傷、喧嘩、ウイルス感染、花粉などの疫に対して働きかけて被害を沈める細胞が身体にはあります。これらを免疫細胞といい全身くまなく張り巡らせあらゆる外敵から身を守ってくれています。
では、この免疫細胞の力(免疫力)を強めるにはどうすればよいか?犯罪や火事、事故、災害のない街とある街ではどちらが警察や消防の働きが活発で強いでしょうか。つまり、免疫力を強めるには、あるていどの傷や火傷や感染を受けていて、それらに抵抗する習慣をつけておくことが大切なのです。子供は、よく転んでケガをするのも免疫力を高めるためなのかもしれません。鍼を身体に打つことは、あえて自らキズをつけることであり、お灸ならばヤケドをさせることであり、たとえ1mm刺すだけでも身体は免疫細胞を送りこみ修復し感染せぬよう働いてくれます。つまり、鍼灸を時折することで免疫細胞が活性化され、あらよる疫から免れる力がついてきます。鍼灸は、肩こり、腰痛以外に免疫力を高めるためにも効果があります。ぜひ、この効果を多くの方に体験いただきたいかぎりです。

鍼のはじまり

諸説は様々ありますが、そのひとつを紹介いたします。
あるとき、腰痛で悩む男性が山中で鹿に襲われ、膝裏を角で刺されました。難を逃れ山を下りてまいりますと、腰痛がすっかり良くなっておりました。それ以来、腰が病む方に、鹿の角で膝裏を刺して回り、いつしか名医になったというお話しです。
確かに、いまでも膝裏にある「委中」というツボは、腰痛治療には欠かせないツボです。

寝ているときに足がつる

「つる」痛さは耐え難くおさまるまでじっと我慢するしかありません。なぜ、つるのか?という疑問に現代医学でも実はその機序が解明されておりません。私の患者さんにも幾人かおられますが、共通して身体が硬いというのと踏ん張る動作が多いように思えます。おそらく休んでいる筋肉が急に動かされることで硬直してしまうのではないでしょうか。また、循環している「水」が不足しているという説もあります。湯治を研究しておりますと、興味あることがらが紹介されておりましたので紹介いたします。朝目覚めたときにすぐにコップ一杯のお水を飲むことで身体の覚醒を促すそうです。夜寝るときにお水を枕元に用意しておいて朝それをいただく。このお水のことを「神水」といい、湯治の伝統だそうです。すぐには効果がないかもしれませんが3か月の続けていると、そういえば最近つらなくなった~っと気づくかもしれません。また、お酢も効果あります。料理に一品酢の物をとりいれる習慣もおすすめです。ぜひ、お試しください。

抱拳礼

礼を重んじる太極拳の挨拶のことです。左手は、各指の間を開けすぎず閉ざしすぎず、張りすぎず張りなさすぎず。人差し指から「知」「徳」「体」「美」を表し、まずは知ること、日々徳を積み、体を鍛え、極めれば美となることを目指します。親指は、第一関節を曲げる。これは、親指が頭を表し、相手に対しておごらず頭を下げるという意味があります。右手は、拳にし、左手の労宮にあてがい、くるりとひるがえす。拳は、あなたに向けず自分自身の心に向けます、隠すことなどなく、すべてさらけ出します、という意味があります。

足るを知る

こんな寒いなか、ウサギ、鹿、リス、野鳥など野生生物を見かけることがある。当たり前だけれど彼らは、なにも所有せず生身で生きている。服や家、お金、車、電話、靴、ストーブ、食器、なにも持っていない。ヒトだけですよ、こんなにたくさん物をもっているのは。欲にかわれず、必要なものと欲しいものとの距離を縮めてゆきたい。

テレビのない暮らし

テレビのない暮らしをはじめて7年ほどが経ちました。どうも私たちにはテレビから浴びせられる情報ととくに音に対して身体が拒否反応を示しておりました。暮らしにゆとりができたことや情報にまどわされなくなったこと、語り合う時間が増えたこと、いまではすっかり慣れました。本当に必要なことは、天使たちがちゃんと知らせてくれますから。

東洋医学の胃

臓器としての胃ではなく、機能としてとらえています。一言でいうと「腐熟」。例えば、土になにか食べ物を置くと、なにやら小さな虫や微生物が集ってきていつしか跡形もなくなっています。微生物が糞をして土になってゆく。この機能が胃の働きです。自然のものはすべてまず胃の働きにより腐熟され土となります。逆に不自然なものは、腐熟されずいつまでものこります。プラスチックやビニール、よく放りなげられているゴミなどです。東洋医学では、この胃の働きが正常であるかを特に重要とします。食べ物がちゃんと腐熟されているか?不自然なものを食べて蓄積されていないか?この働きが正常でないと、いくらいいものを食べても栄養となりません。逆に、正常だとすこしの食べ物で十分なのです。食べ過ぎ、飲み過ぎ、薬依存、偏食などは胃の働きを悪くさせます。では、その胃の働きを伺うツボがあります。「足三里」と「中脘」です。足三里は、膝下外側、中脘は、臍上にあり、ここが張っていたり押して痛かったりペコペコしていたりすると胃の異常と見立てます。

褐色脂肪細胞

なぜ冬眠する動物が雪の中で生きていけるのか?ひとつの答えに、動かずとも熱を生み出す能力を秘めた細胞をもっているからです。それが褐色脂肪細胞。鉄を含み独自に熱を生み出します。ゆえに、凍死せずにいられます。では、ヒトにはそれがあるか?答えは、ある。赤ん坊には、たくさんあり、加齢とともに少なくなってゆく。赤ん坊は、まるで湯たんぽのようにあたたかい。では、それはどこにあるのか?答えは、肩甲骨付近。ここがあたたまると肩は緩み、頸から腰にかけてあたたかくなる。確かに太極拳をしていると、まずそこからあたたまってくる。ところで、この細胞を活性化させるツボが耳にあります。寒いとき、すこし痛いくらいに揉むと頸から背中にかけてポカポカしてきます。ぜひ、皆さまにお伝えしたいツボのひとつです。